学校法人香川栄養学園では、1960年より現在の文部科学省認定社会通信教育の前身である「たのしい食事料理通信講座」、1963年より現在の家庭料理技能検定の前身である女子栄養大学調理技術検定、1964年より香川料理教室を開設し、人々の食の改善のため取り組みを進めています。
学園創立者・香川綾は、女子栄養大学開学以前より社会通信教育を通じて、国民の食による健康の維持増進を図ることを推進してきました。
社会人を対象にした生涯学習は、現代の高齢化社会では健康な長寿を実現するという意味できわめて重要な事業です。
※1948(昭和23)年頃に作られた計量カップ・スプーンの試作品
近年では、社会人の再教育や生涯学習プログラムを持つ大学は多くありますが、女子栄養大学生涯学習センターでは、開発してきた学びの手法を時代の変化にあわせて、食、健康、栄養に関連する情報を提供し続けています。
文部科学省認定社会通信教育「栄養と料理講座」とそのスクーリング、公開講座を開講しています。また、文部科学省認定初のオンライン講座や管理栄養士国家試験対策講座等も行なっています。
技術と経験を持った講師により、やさしくわかりやすい指導をしています。現在は、パンコースとこども料理コースを開講しています。
文部科学省後援の検定で、食生活に関する正しい知識を持つことはもちろんのこと、味がよく栄養バランスのよい料理が作れるようになることを目的としています。
健康に生活していくためには、「何をどれだけ食べたらよいのか」を知ることが大切です。この通信教育では四群点数法を用いて、なにをどれだけ食べたらよいかを学習し、その活用方法も学んでいきます。「四群点数法」とは、食品を栄養素の特徴別に4つのグループ(食品群)に分け、各グループの食品をどのくらい食べたらよいかという食事のルールをわかりやすく示したものです。これは、女子栄養大学の創立者である香川綾が考案したもので、現在、4つの食品群はすべての高校の教科書にも採用され、日本人の食事摂取基準にも対応し、常に検証・研究が行われています。